投稿日:2020年9月23日|カテゴリ:ブログ

NEJMにコロナの今後の展望がありました。
OWS(Operation warp speed)というアメリカの政府機関が書いているようです。
3つの目標があって、時間軸を決める、厳密に科学的、量産できるということが柱のコンセプトです。ワクチンについてはもう最後にしか触れてなくて、ワクチンができてもその評価も含めて、長い時間がかかると書いてあります。治療としてとくに多くを費やしているのは抗体製剤です。
コロナから、回復した人の血清から、治療薬を作って、頑張っています。
これは日本の武田製薬も早くに宣言して、加わっています。抗体製剤はエボラウイルスで成功したので、期待が大きいのですが、エボラ出血熱はコンゴ近辺で収束できましたが、コロナは封じ込めに失敗しているので、量産が難しい。期待できる量としては数十万人分ぐらいのようです。抗体はリンパ球が作るので、このリンパ球が試験管で、大量に増やせればいいわけです。
が、コロナにかかった人のリンパ球を脾臓の中から選んで増やすというわけにはいきません。脾臓からリンパ球を取るために遺伝子改変した牛で、人のガンマーグロブリンを作れるようにした研究材料がいます。これを使って、抗体を作らせて、研究をしているようです。今は安全性試験の段階で、フェーズ1です。なるほど。自分もDNAワクチンをネズミに打って、脾臓とって、リンパ球増やして抗体を作るとかはすぐに思いつきましたが、人のガンマーグロブリンかどうかは保証されてないから、実験だけかな?とかは思っていました。
また、低分子化合物、いわゆる薬は、新しく開発されてきたものが、今フェーズ2に来ているそうです。時間的にみると、来年ではせいぜい使えるのはワクチンですね。新しい抗体製剤や薬はもう少しかかりそうです。ワクチンの抗体持続期間が2-4週間と見積もられているので、何回も打つということなのですが。来年はこの副作用で大変だったりして。

 アビガン承認申請がやっと。救われた命もあったかもしれませんね。