投稿日:2018年5月29日|カテゴリ:ブログ

前回痩せましたと書きました。
その後も少しづつですが痩せてきて、おやつも夜食も少し食べますがリバウンドはしません。3か月たって12Kg減ったかな。

ところで、いつも来る外来の患者さんが “うらやましい、自分だってあんまり食べないし、水泳も500m週2回はやってるのに” とおっしゃっていました。私と同じようですが、何か違うのかな。いつものことで、内科の教科書を読み直し、肥満、栄養、運動、治療法について科学的に見直しました。

今回は食事の話。
肥満は摂取カロリーが消費を上回るためにおこる現象で、これははっきり事実です。肥満のかたにアンケート調査をすると、食べてないという方が多いということです。お昼の食堂を見ていてもうなずけるかもしれません。これは正常ということなのです。つまり、肥満になる、脂肪細胞が大きくなる、レプチンという食欲を抑制するホルモンが出る、食欲がなくなるという順番どおりです。レプチンは特にキーです。多くの遺伝的肥満の患者さんはこのレプチンのシグナルの伝達に突然変異があるといわれています。では肥満でレプチンがたくさん出ているのに、食事が減っているのになぜ、太るのか?つまり、摂取カロリーが消費を上回るのか。これは証明されていないと書いてありますが、レプチンが多すぎて、反応が鈍くなってきている可能性が一つ、もう一つは調査が確実ではないけど、実は肥満の人はカロリーをやはり多くとっていると考えられています。この患者さんも“でも、ケーキはやめられないです。ほかに楽しみないですから。”とおっしゃっていて、やっぱりトータルのカロリーは多いのでしょうねと思いました。ところで、肥満が解消されればレプチンの反応は治ります。

そこで、治療。
まず一時期でいいから、飢餓になること。食事を、カロリーを、脂肪を憎んで取らないこと。
体重の5〜10%減れば後は順調に減っていきます。禁煙と同じですね。まず、一週間やめて、次に一か月まで延びればたいていはたばこはやめられるぐらい思っていれば始められます。
大事なことは、レプチンは筋肉を鍛えても出るわけではないということです。ここで、運動してもおなかが減ったら逆だから、まず食べないで、運動は関係ないと思ってください。そうすればたぶんレプチンが多く出ている分レプチンの抵抗性が治れば、食欲が本当に落ちて、カロリー消費が上回るようになるはずです。考えてみると、体重コントロールが必須な、タレントさんのような商売の人は、食べないとかは当たり前なのでしょうね。また思い出してみると痩せ始めた当初は、サラダでも全部食べられないので、思い切って残して捨ててしまっていました。今は、少し、頑張って残さないようには食べていますが、たくさん食べた後は、体が重いし、すぐ反省に入ります。