投稿日:2019年5月7日|カテゴリ:ブログ

透析の患者様に耳寄りな新薬情報を書こうかと思います。
説明のために院内には掲示したりするのですが、広くお伝え出来ればと思いブログに書きます。
2つ有ります。

1つは貧血の治療薬です。
腎臓は赤血球を作る事を命令する臓器で今まではこのホルモンを注射で補っていました。
エリスロポエチンは合成したタンパク質ですから、値段の高いお薬で医療費を圧迫していたとも言えます。これが飲み薬に変わるので画期的です。

もう一つはリンを下げる薬です。
今までは、リンを下げるのは吸着薬でした。
つまり食事の中のリンとくっついて吸収を減らす薬で、量が多いので、透析を受けている方は飲みづらかったと思います。

新しい薬は腸でリンの吸着を阻害する薬です。
最初は下剤として開発したらしいのですが、特にリンの吸収阻害に効果があるので、そこに焦点が行ったようです。

アメリカの会社が開発して日本の企業が販売権を買ったので、いつか使えるようにはなるはずです。厚生省の認可次第ですが。量が減ります。

サイエンスというアメリカの雑誌の系列雑誌に載っていて、細胞からボランティアの人まで研究されていて、個人的には素晴らしい論文でした。

どんどん新しい薬が出ることで、透析しても、生命予後はしないのと変わらない程度まで伸びて行くことが期待されます。