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紅麹の腎毒性について

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腎臓というとクレアチニンがあがるんだろうと思われるでしょうが、それ以前に中毒性腎症であれば尿細管機能が低下します。腎臓専門なら周知ですね。
元々紅麹というか赤い発酵の麹にはオクラトキシンOTN、シトリニンCTNというカビ毒が含まれています。これらは構造がスタチンというコレステロールを下げる薬と同じようで似た作用があります。スタチンも筋肉痛などの副作用の他大量に投与すればやはり腎臓に毒性があります。
少し専門的になりますが、詳細なメカニズムは不明で、とくにCTNはフリーラジカルとして働くとかミトコンドリアの膜に毒性があると言われています。OTNは様々な食品にも含まれているようです。また、これらはp53癌抑制遺伝子とくっつくので、発癌作用も推測されています。
ところで、論文を引くと、Red yeast rice: an unsafe food supplement ? という題名で2017に注意喚起されていますね。ドイツの雑誌ですけど。
新しいニュースでは、プベルル酸が原因だということです。これはプベルリック酸が正しく、青かびの毒だそうです。麹にカビが生えてたことになります。でこの毒性の詳細は不明ですが、マラリアの薬になるそうです。
何にせよサプリメントを沢山飲んでいる方は尿細管機能を尿で測ってみて下さい。中国の漢方、(ツムラとかは大丈夫ですが)も腎毒性のあるものがあります。

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