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豚の臓器移植

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今、拒絶反応を少なくした豚の臓器を移植するという夢の話が話題です。これは2003年だったと思いますが、アメリカ腎臓学会という腎臓では世界最高峰の学会で、最先端の医学(State of art lecture)として紹介されていました。ベンチャー企業がこれを商売として作成して来たものです。当時は2ヶ所ぐらいのタンパク質の発現を遺伝子操作で無くしてやると、超急性拒絶反応を抑えられるというものでした。豚がドナー、猿がレシピエントでした。その後多分試行錯誤で更に遺伝子を改変して20程度とありましたが、タンパク質を無くしてやると腎臓なら最長2年生着していたと書いてあります。もちろん免疫抑制剤は使っていますので、人間に移植するとなると今と同じような免疫抑制は必要かと推測されます。
 このレクチャーのすぐ後にネイチャーだったと思いますが、こういう異種移植についての論説がありました。夢の医療ではあるものの、今まで人類を悩ませた狂牛病、(牛、か羊),やAIDS(サル)と同様に豚固有の人類が知らないウイルスが、感染する危険は大いにあると。そして人類は毒性の高いコロナウイルスの洗礼もコウモリから受けたわけです。
 現実的には、アメリカFDAが承認して何百何千の人に移植して危険はないと判断されてもなお、こういった危険性はあることを考えておいてほしいと思います。
 因みに豚に人の臓器を作らせるというのもあったかと思いますが、血管で繋ぐ以上は血管も人の臓器に変えないといけなくてかなりハードルは高いですね。

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