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豚の腎臓の続報(その2)

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先月だと思いますが、豚の腎臓移植がまた報道されました。細部については Nature に2本の論文が投稿されていましたので、ご報告します。端的には「最長61日生着したこと」と「最大の問題は依然として拒絶反応であること」です。

研究で明らかになった内容

この期間中に拒絶反応は2回起こっており、それぞれ腎生検の結果、関与している分子が異なることがわかりました。
豚の遺伝子を書き換えることで拒絶を減らす工夫はされていますが、さらに改善が必要になりそうです。

拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤については従来と同様で、特に新しい薬剤の記載はありませんでした。

また、胸腺を同時に移植した方がよいとされていました。
(胸腺は胸の下にある小さな臓器で、子どもではリンパ球が多く存在し“免疫のトレーニングセンター”と呼ばれています。大人では萎縮して小さくなります。)

コメント

年単位で長期生着させるには、まだ課題が多い印象です。
過去から指摘されているように、豚コレラなどの感染症の持ち込みも将来的に問題となり得ます。特に免疫抑制剤によって抵抗力が弱っている状況では、感染症リスクには注意が必要です。

鈴木誠

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