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クレアチニンについて②

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クレアチニンは、いったいどこから作られ、なぜ腎臓の機能を反映する指標として使われるのでしょうか。

クレアチニンは筋肉から生成される物質です。そのため、筋トレの後や肉類を多く摂取した後には、クレアチニンの値が一時的に上昇することがあります。特に、トレーニング後にプロテインを摂取している場合は、数値が大きく変動することもあるため、健康診断の前には注意が必要です。
 
では、なぜクレアチニンが腎機能の指標として用いられているのでしょうか。

腎臓の機能、特に糸球体濾過量(GFR)を正しく評価するためには、「血液中の物質が、腎臓を通過してそのまま尿に排出されること」が理想です。もし腎臓を通過した後に体内で増減するような物質であれば、指標としては適しません。
 
その点、クレアチニンはほとんどが濾過されて尿に排出されるため、比較的安定した腎機能の指標とされています。ただし、厳密にはクレアチニンは一部が腎臓で分泌もされるため、完全に糸球体濾過だけを反映しているわけではありません。

より正確な腎機能の評価には、24時間蓄尿によるクレアチニン排泄量の測定も必要ですが、これは実際には非常に手間がかかる方法です。そのため、現実的には血液中のクレアチニン濃度からGFRを推定する方法が一般的に用いられています。
 
なお、クレアチニン値は男女差や体格(筋肉量)にも影響を受けるため、それらを補正した推定GFR(eGFR)の計算式が使われています。また、黒人はクレアチニン値が低めに出る傾向があるため、人種による違いも考慮されています。
 
鈴木 誠

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