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クレアチニンについて③

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クレアチニンの値が「どこまでなら大丈夫か」というご質問をよくいただきます。
結論から言うと、クレアチニン値が2を超えてくると、危険な状態と考えてください。
 
この数値は、腎臓のろ過機能(糸球体濾過量)が本来の3割以下にまで低下しているサインです。
腎臓は通常、全体の3分の2しか使わずに働いていますが、残り3分の1しか機能していない状態になると、
身体のバランス(恒常性)を保つのが難しくなります。
 
つまり、老廃物(いわゆる「毒素」)の排出や水分・電解質の調整がうまくいかなくなり、
その負担によって腎機能がさらに悪化していく悪循環に入ってしまうのです。
この「3分の1」あたりが、腎機能悪化のひとつの分岐点(閾値)です。
 
また、クレアチニンの数値は、腎機能の低下と比例してなだらかに上がっていくわけではありません。
ある一定のラインを超えると、急激に悪化することが多いのも特徴です。
これは、残った腎機能がもはや身体を支えきれなくなるタイミングです。
 
さらに、この機能が3割を切った段階で初めて、食事制限(リンや塩分など)が必要になってきます。
腎不全としての症状(むくみ、倦怠感、尿量の変化など)も、この段階から現れます。
それまでは、自覚症状がほとんどないのが腎臓病の怖いところです。
 

「腎臓を悪くしない食事5選」などの情報もよく目にしますが、
実はそれらは、すでに腎機能が落ちてから必要になる制限であることが多いのです。
では、腎臓を悪くしないために本当に気をつけるべきこととは何でしょうか?
 
鈴木 誠

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