ブログ
OnlineHDFの最新論文から読み解く知見
どうも鈴木俊嗣です。
あらためて、Online HDFのここ最近の論文をピックアップします。
世界で言われていることは何なのか、当院のどこが長所なのか。
解説していきたいと思います。
当院が「オンラインHDF」にこだわり続ける理由
前回の記事からだいぶ時間が経ちました。
当院が提供しているOnline HDFは、いまや世界中で「最も望ましい透析」としての地位を確立しました。
なぜ私たちがこれほどまでにこの手法を大切にしているのか、最新のエビデンスを交えてわかりやすくお伝えします。
1. 健康寿命を延ばす透析
2023年、NEJM(New England journal of medicine)という世界で最も権威のある医学雑誌からです。
しっかりしたOnline HDFを受けている人は、通常透析よりも長生きできるという研究結果が発表されました。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2304820
こちらのアーカイブでも触れています。
質の高いOnline HDFを受けることで、将来の安心感が違うことが科学的に証明されたのです。
2. 日本の技術で「かゆみや痛み」までスッキリ
Online HDFには、前希釈と後希釈があります。
日本は前希釈が主流ですが、欧米は後希釈が多いです。
欧米は水の調整からなかなか前希釈が出来ません。
対して日本は水を潤沢に使えることと、後希釈による溶血リスクを鑑みて前希釈にしていることが多いです。
欧米の方向では置換液量が23L以上で予後に大きく影響が出ることが記載されています。
当院は時間12Lなので、4時間だと48Lですね。
前希釈な分、後希釈の2倍以上の置換液です。
3. 目標は「当院でなるべく解決する」
この質の高いオンラインHDFを続けることで、「入院する回数や日数が2割も減る」という報告です。
2026年5月のCJASN(アメリカ腎臓学会誌の臨床版)。
Clinical Journal of the American Society of Nephrology 21(5):p 852-859, May 2026.
私たちは、ただ数値を良くするだけでなく。
「患者さんがなるべく入院せず、ご家族と元気に笑って過ごせる毎日」を守りたいと考えています。
おわりに
「Online HDFならどこでも同じ」と思われるかもしれません。
実はその中身(水質管理や機械の細かな調整)には、当院にしかないノウハウが詰まっています。
これからも、世界最高水準のエビデンスを常に学びながら。
患者さんそれぞれの「10年後の元気」を支える透析を提供し続けてまいります。
それではまた。