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オンラインHDF

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どうも鈴木俊嗣です。

以前オンラインHDFが通常の高パフォーマンス膜のHD(血液透析)に比べて、予後を改善したという論文が、世界的な医学雑誌NEJMに掲載されたというお知らせを載せました。

とは言っても、そんなに異なるのかという疑問もあると思います。

父親の書いた新しい透析オンラインHDF (増補・改訂版)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784434217210

にいろいろと書いてあります。

ここでは実際に私見含め、文献や経験したことを書きます。

1,血圧が下がりにくい

これは本当に実感するところで、当院でオンラインHDFを受けている患者さんが入院などで他院でHDを受けると、透析中に血圧が下がります。

また私が他病院にいたころに、他院でオンラインHDFをしていた患者さんが入院し、HDに切り替えるとほぼ血圧が下がってしまいました。

メカニズムについては仮説が様々に提唱されていますが、確実なことはわかっていません。

ただ大きな研究でも明確に示唆されていることです。

もし通常のHDで血圧低下が頻発して困っている患者さんはオンラインHDFを試してみはいかがでしょうか。

2,かゆみの症状が改善

透析患者さんのかゆみは、皮膚のNa貯蔵がうまくいかないことによる乾燥肌が原因のことが多いです。

オンラインHDFの場合、そういった出し入れが改善傾向にあります。

もちろん軟膏での対応や内服も必要の応じて併用しますが、通常HDよりは負担が減ることが多いです。

3,長期の合併症の予防

透析療法は今透析膜や薬の進歩で10年以上の生存期間が当たり前になってきています。

その中で、長くやっていると起こりえる合併症を予防できるのは大きいことです。

例えば手根管症候群や関節炎。また、アミロイドーシスなど。

4,生命予後

そもそもの寿命が延びる、というのが冒頭の論文のお話です。

少し古いですが、これがインパクトがあったものです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23411788/

そして11年経過して、これが出ました。

https://www.carenet.com/news/journal/carenet/56705

日本語の概略がここに書いてあります。

これだけ書くといいことづくめですね。

5,アルブミンの漏出

よく言われるのが血液中のアルブミンが抜けるという主張があります。

ですが、こういったことは条件で調整できます。

条件次第では抜けなくできます。

近年は透析開始年齢が上がっており、栄養保持は重要なことです。

その意味で、患者さん一人一人に適した条件が必要です。

当院は開設当時からオンラインHDFを全台で施行しており、経験豊富なのでそのあたりは自信を持っております。

興味のある方は是非ご連絡ください。

 

 

 

 

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