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医者ガチャという言葉①

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どうも鈴木俊嗣です。

何かといろいろなことにガチャ、という言葉が使われていますね。

医者ガチャという言葉をこの間とある人から聞きました。

それって実情はどうなんだろう、と患者さん側は気になると思います。

残念ながら、これだけ色々と進んだ時代でも確実にあります。

極端な例でもなんでもなく、主治医によって健康寿命が何十年も変わります。

色々な理由があるのですが。

システム上の問題

まず、この国の制度は医師国家試験を受かれば医師になれます。

その後の臨床能力は残念ながら個々の努力に委ねられます。

そして、医師国家試験は現場に即しているとは言い難いです。

昨今現場に即した問題を、と言われるようになってきていますが。

もっというと、医師国家試験は最低限のレベルでしかありません。

では最低限のレベルを引き上げればいいのでは、と思うかもしれません。

しかし、学生が医療を単独では出来ません。

どんな業界でもそうであるように、実際に患者さんを診て初めて知ることが多いです。

試験問題の例

例を出しますが、これは2022年に施行された、第116回の問題です。

単剤の内服で低血糖の原因になる可能性が高いのはどれか。

a. DPP-4阻害薬

b. SGLT2阻害薬

c. ビグアナイド薬

d. スルホニル尿素薬

e. αグルコシダーゼ阻害薬

正解はdなのですが。それはさておき。

これ、現場ではすべて商品名です。

一般名で言われてもおそらく看護師などのコメディカルスタッフには伝わりません。

試験は一般名ですが、当然現場では商品名であり、かつ用量も書いてありません。

さらにいうなら、腎機能障害、肝機能障害、小児、高齢者などは投与量が変わります。

すべて医師になってから学ぶことです。

最初の選択肢のDPP-4阻害薬は、ジャヌビア🄬、エクア🄬から始まり、トラゼンタ🄬、テネリア🄬・・・などになります。

そして、トラゼンタ🄬やテネリア🄬は腎機能障害があっても通常量使用できます。

対して最初の2つは制限があります。

そこまで問うことはさすがに国家試験レベルでは出来ません。

こういった知識は自然に覚えるものではなく、一生懸命患者さんと向き合っているうちに頭に入るものです。

医師がみんな人格者で、聖人で、努力家であるという保証はありません。

ですから誠に遺憾ですが、ガチャというものが存在します。

では、どうするの?ということは長くなるので、また次回以降にでも。

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